あとコロッケ食べたい
幼少期にその頃の友人とよくある携帯電話のおもちゃであそんでいたときの話です。
おもちゃなので、通信昨日なんてついてない音と光だけの携帯電話の形をした別物なのですが、小さい頃なんて皆携帯電話というものにとてつもない憧れを抱いていたおかげで、我々にとってはそれは大変面白い遊びでした。
そんなおもちゃを持って、私の友人はよく言っていました。この携帯は、おもちゃだからママのみたいにいつもお話し出来ないけど、昔一回だけ、繋がったことがあったと。
当然ながら、これはおもちゃなのでそんなことが起きるわけありません。
子供ならではの嘘の妄言だったかもしれません。子供ってよく嘘をつくので。
でも、何と無く私は、友人の携帯電話は本当に一回だけ繋がったんじゃないかと思っています。
子供というのは知識の少ない分、邪魔な要素もなく物を信じ込みやすいです。
一回信じたものに迷いは生まれません。
友人は多分その携帯電話が本当に繋がると信じ込んでいました。
何の迷いもなく、この携帯は確率は低いけれど繋がることもあるのだと強く信じていたのでしょう。
そして友人は言っていました。一回だけ繋がった事があると。
真実なんて絶対に証明はできませんが、私は本当に友人の携帯電話は通じたんだと思っています。
子供特有の狭い世界観で、友人はそのおもちゃの携帯電話をそう言うものだと観測し、それが実現したんじゃないかと。
(低確立なのも、最初の方は通じなかったことから、そういうものだと観測したのだと思われる)
知識の根元というのは根っこのようなもので、枝分かれし続けていようが始まりは同じものだと思います。なので知識は増えれば増えるほど影響し合い、思考はがんじがらめになります。
それを悪いこととはおもっていません。
安定するので。
ただ、子供はそういう知識のしがらみがない分、自由に世界を観測し、とんでもないものを見てるんじゃないかなーと。
子供になりたいなー
